学んで成長するための3つの秘訣

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僕はMBA大学院で講師をしている。そこで色んな受講生と出会う。そして昼間は、ヤフーでY!アカデミアという企業内大学の責任者をしている。そこでも色んな受講生にで出会う。さらに、色んなところで研修や講演をする。そこでも色んな人と出会う。

本当にたくさんの「学ぶ社会人」と色んな場所で出会う。ぐんぐん成長する人もいれば、そうでない人もいる。ただ見ていると、成長する人と成長しない人に、明らかな違いがあるように感じる。

予習して、クラスに出て、何となくハンドアウトを見返して、というだけだと、大抵、成長しない。成長はしているのかもしれないが、かけた時間と労力には明らかに見合わない。

成長する人はどんどん、成長していく。この違いは何か。スタート地点は、さほど変わらないのに、なぜ差がついていくのか。

一番わかりやすいのは、成長する人はクラス中で発言する、ということだ。発言しない人は成長しない。発言量の多い少ないはさほど関係ない。量は狙わず、タイミングよく発言の質で勝負しよう、とする人もいるからだ。いずれにせよ、発言をしない人は絶対に成長しない。

これは当たり前で、発言しようと思って、実際に発言することで、クラスの時間が自分ごとになるわけだ。発言しよう、とチャレンジしないと、自分をその場に没入させることができず、「授業を聞く」というスタンスになってしまう。

なかなか発言しづらい、タイミングが掴みづらい、という人は、何を学ぶよりまず先に、発言できるようにマインドや行動を変える必要がある。

そして、一番重要なことは、振り返りを行うことだ。

クラスを受けて、重要な内容をパソコンに入力、またはノートに書くだけでは、クラスの内容が媒体に記録されるに過ぎない。

大事なのは、振り返りを行い、自分に引き寄せて解釈をすることだ。では振り返るとは具体的にどうするか。まず、自分は何を学んだか、を整理する。そして、それは自分にとってどんな意味があるのかを考え、気付きをえる。できればその解釈を踏まえ、今後、自分はどういうアクションをとるのかまでを考える。

社会人の成長は、「振り返って、気付くこと」に尽きる。
つまり、Aha!感を得られるかどうか。Aha!となることで、記録が記憶になる。自分のことになる。だから、成長できる。

大学院では、入学して最初のうちは、みんな振り返りをメーリングリストにあげる。だが、慣れてくると、次第にそれをやめていく人が増えていく。これがもったいない。とてつもなくもったいない。

慣れて、何となくこなすことはできてくるが、学びになっていない。だから、成長につながらない。

最後まで、振り返りを行い続け、気付き続けた者だけに、成長は訪れる。

そして振り返りと同じくらい重要なことは、習慣にすること。そのためには、学んだことをすぐ、実行してみることだ。

気付いただけでは、まだ、半分。気付いたことを定着させる活動が必要だ。そうでないと、しばらく時間がたつと、忘れていってしまうからだ。人間は、翌日になると学んだことの75%は忘れる。これを避けるために、体に定着させる。それには、実行すること。

学んだことは、案外、実行に移すことができない。ファイナンスを学んでも、仕事でファイナンスを活用できるかどうかは、仕事の性質によるからだ。職場ですぐ実行できないとしたら、例えば自分で事業を考えるとか、ボランティアで何かをやるとか、有志によるクラブ活動とか、とはいえ何かしらやりようはあるはずだ。

ということで、「クラスの中で発言して、振り返って、気付いて、実行して」、学びは成長につながる。

よく、MBAを学ぶより、現場で修羅場をくぐった方が成長につながるという意見を聞く。それはある意味正しく、そういう修羅場が経験できる人は経験した方がよい。否が応でも「クラス中で発言」よりもプレッシャーのかかるアクションをせざるをえないし、実行あってはじめて乗り越えられるからだ。ただこの場合も、振り返って気付いて、ということがないと、最終的には成長にはつながらない。

逆に、そういう修羅場が今すぐは経験できないとしたら、MBAで学んだとしても、発言して振り返って気付いて実行すれば、成長することは可能だ。

これが学ぶ社会人が成長するための秘訣だ。学び続ける限りずっと、愚直にやり続けて欲しい。確実に成長を遂げるはずだ。

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