イベントがロックでライブで愛なこと

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最近、プレゼンとかモデレーターの技法について、いろんな人とディスカッションすることがあり、自分スペシャル的なものが何なのか、ということを見極めようとしてる。

僕だけでなく、プレゼンとかモデレーターに長けている人の特徴なのかもしれない。

僕はプレゼンとかパネルディスカッションって、ライブだと思ってる。プレゼンはソロライブだし、パネルは、セッション。そんな流れで整理してみると、すごくわかりやすい。

(1)「今、ここ」のハコで話をする
今月初めのあすか会議や土曜日のdots.でのイベントで、モデレーターやって感じたのだが、自分は、空間全部を感じながらやってる。ハコのサイズに合わせて、そのハコ全体にエネルギーを振りまく感じ。

これはこれで、当たり前なんだが、ハコの大きさが大きかろうが小さかろうが、なんらエネルギーレベルが変わらない人っているじゃない。それはそれでぶれずにいい、ということかもしれないんだけど、50人でも300人に語りかけているようだし、1,000人でも、テレビカメラに話しかけるようにやっているとしたら、

目の前のオーディエンスは、きっと、その人とシンクロしないんだよな。

あくまで自分は、「今、ここ」のこのハコで話をしている、という意識がないと、やはりそもそものエネルギーが伝わらないと思うんだ。

東京ドームと、Live innやLa Mamaの空間は違うよね。ってLIVE INNって古すぎだけどさ。

これがまず第一歩かな。

(2)イントロは大事
で、特に、イントロ大事だよね。例えばストーンズのライブで、BGMが落ちて、ジャーララ!ジャーララジャーララ!ってStart Me Upのリフが入って、ミックが腰振りながらでてくるから盛り上がるじゃん。あれ大事だなと。

ストーンズで、どうよ、「それでは、ストーンズのコンサートを開始いたします。メンバーをご紹介します。ドラム、チャーリワッツさん、(パチパチ)、ギターはロンウッドさん、キースリチャーズさんです(ぱちばち)、それでは、ボーカルのミックさん、よろしくお願いします」ってコンサート始まったら。

だから、直近2つのイベントでは、司会の方に頼んで、パネルの「入り」から僕が仕切らせていただいた。

あすか会議では、拍手の練習から入った。あれは、もうすでにあそこからインタラクション始まってるんだよね。そういう形でイントロを作ってく。

もちろん、ライブ的な盛り上がりでない、クラシックコンサート的なパネルディスカッションは全然、それでいいけどね。

(3)ライブのストーリーは、発散→収束→キメ
んで、どう盛り上げて、締めるか。この流れは、ライブでどうオーディエンスを盛り上げるのかってのとほぼ同じ。

前半、背景の議論に時間を費やし、なるべく発散させる。

発散させる時は、議論をどう展開するかってより、議論してるふりして、パネラーの背景をいかにオーディエンスにわかってもらうかってことを考えている。

で、出て来たキーワードをもとに、軸を作る。ライブでいえば、⚪︎⚪︎tourって言ってる、そのライブのテーマは中盤にくるよね。それ。

後半は、その軸からぶらさないよう、マネジメントしていく。議論をぐいっと、ヒットメドレー的な議論に持って行く。中盤に作った軸と、ヒットメドレー(ある意味、金太郎飴)を結びつけることを考える。

そんで質疑というインタラクション、これは言わばアンコール、アンコール、みたいなもんだよね、それを経て、最後、「愛してるよベイベ〜!」ってみんなに言ってもらい、キーワード一発に凝縮させて、締める。最後の方は時間見ながら、の勝負。でも、その流れで締めないとダメ。モデレーターの技は、論客に、最初自由にしてもらいながら、後半は、内容も時間も自分でコントロールしていくことに肝があるように思ってる。

(4)時間を区切る
どんなにいいミュージシャンのライブでも、少しまったりする時間がある。これは仕方ない。クールダウンさせるから、最後のヒットメドレーが効くわけで。

重要なのは、オーディエンスが「自分が今どこにいるのか」、明確にしておくこと。今は、最初の背景のとこなのか、中盤のテーマなのか、バラードなのか、ヒットメドレーなのか。これをしっかり、認識してもらっておかないと、

ストーンズであれば、Brown Sugarのイントロが鳴れば、おっこっから総立ちなのね、て合図になるけど、パネルとかでは、それをモデレーターが作る必要がある。さりげなく。

だから、僕はいつも、「全体の流れの中でこういうことですよね今」、という合いの手を入れるようにしている。

そうやって、1時間なら1時間を、こういうパーツで並べていきたいんだけど、今こういう状況で、次の次の曲から総立ちでいいから、みたいな流れを、相当意識しながら差し込む。

(5)オーディエンスとシンクロする
で、全てはオーディエンスとどう向き合うかってスタンス。シンクロする、つまり一体になる、合体するって感じ。みんなで同じエクスタシーを感じるために。

ライブ、というのはどういうことかって、ワオーってシャウトして観客にダイブするってのもあるけど、多分僕が一番考えているのは、「オーディエンスとシンクロする」ってこと。

「何かを伝える」ではなくて、「何かを伝えることによって、シンクロする」ってこと。合体するってことだ。

ライブってそうじゃん。イントロ流れで、「Mama〜Just kill the man〜」って歌って、その時、フレディはオーディエンスと一体になってるし、みんなを声で感じさせてる。オーディエンスも、エクスタシー感じながら、フレディと一体になっている。

私があなたに話をしました、あなたはそれを受け取りましたってことではなくて、おんなじ方向を見て、「ほら、あそこだよね」って伝えあい、一緒に歩いていく、みたいな。

つまりおそらく、来てくれたみんなに幸せになってほしいとか、みんなに気持ち良くなってもらいたいなって思って、できるか、だよな。

プレゼンやモデレーターの場はロックで、そのハコでみんなで愛しあおうってことだな。それがライブのいいところなんだ。

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